ソフトウェアは壊れない。

Siri と Elizaで会話

Siriと、カウンセリングを模した古典的な会話プログラムのElizaを会話させてみたよ、というネタ記事。
大分前なのだけれど、たまたま発見。

Since I got my iPhone 4S, I’ve been intrigued, fascinated and alarmed by Siri’s fast-growing capabilities. I thought it would make sense to introduce her to my psychotherapist, Eliza.

Elizaの方が、しっかりと「会話」をしているように見えてしまう。
いや、実はSiriは、ボケて笑いをとるという、あるいみ高度な知能処理なのかもしれない。(なーんて)

ELIZAは初期の素朴な自然言語処理プログラムの1つである。スクリプト (script) へのユーザーの応答を処理する形で動作し、スクリプトとしてはDOCTORという来談者中心療法のセラピストのシミュレーションが最もよく知られている。人間の思考や感情についてほとんど何の情報も持っていないが、DOCTORは驚くほど人間っぽい対話をすることがあった。MITのジョセフ・ワイゼンバウムが1964年から1966年にかけてELIZAを書き上げた。いわゆる人工無脳の起源となったソフトウェアである。

ソフトウェアは劣化しない

と、ふと当たり前のことながら、ふと意識したのが、「ソフトウェア」は「劣化しない」ということ。
Elizaだって半世紀くらい前に書かれた「ソフトウェア」だ。 

たしかACMだっかのチューリング生誕記念の催しで、ロシアのKasparov(DeepBlueと対戦したチェスのチャンピオン)と、チューリングが作ったチェスの対戦アルゴリズムが対戦をするというイベントをしていたけれども、これも表現がBinaryではないというだけで、立派なソフトウェアだ。

ソフトウェアは劣化しない。 そして50年後にも動かされるかもしれない。 うん、まぁあたり前というか、何を今更なのですが。

M-x doctor

お手元のemacsで、M-x doctor とすればElizaを動かせます。:)