Revolution R Open

Revolution RのOpenSource版

Revolution Analytics社の商用版Rである、Revolution R。
本体は改良したRと、幾つかのLibraryで構成されている。
その、改良したRと、一部のLibraryを、"Revolution R Open"という名称で公開してくれている。

以前はLinuxWindows用Binaryしか提供されていなかったのだが、ちゃんとMacOSX用Binaryも提供されている(!) というわけで、おうちの手元環境はこちらに入れ替え。

DLはこちら。

拡張の詳細

ヨサゲな点など

特徴は、(1)Intel Math Kernel Library(MKL)とリンクをしている点、(2)Reproducible R Toolkitという仕組みを導入しているという点。

MKLのおかげで、BLAS/LAPACKに依存している部分を、multi threadで並列化が行えるため、お手軽に高速化が行える様に。

また、このReproducible R Toolkitというのは、要はpackageのVersion管理を行い、Rのコードのポータビリティをあげるというもの。要は、CRANのTime Machineみたいな仕組み。
これを実現するために、日次でCRANのSnapShotを取得しており、checkpoint()という仕組みで、ある任意のその日のLibraryを呼び出せるようになっている。これにより、packageのversionに依存せずに、Rのコードの移植性を保証している。

彼らが立ち上げているcheckpoint serverは、MRAN(Managed R archived network)というらしい。