「頭脳労働」のクラウドソーシング

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単純労働の方に話が行きがちだけれども、頭脳労働の方も。

その昔、アメリカ在住の人とsmallなプロジェクトをやったときに、一緒にやっていたアメリカ人の強いすすめで、クラウドソーシングを活用しようということに。 あるアルゴリズム構築とシステム構築。

こちらは、それまで海外のクラウドソーシングを使ったこと無かったので、そういったものまでお願いできるという発想がそもそも無かったわけで。

当時、使ったサービスはこれ。

elance.com

クラウドソーシングの参加者

結局やりとりをしたところ、開発は中国在住の中国人のエンジニアの女の子。 そしてアルゴリズムの構築とプロトタイプは、なんと東欧の大学教授(!)が。

いろんな分野の専門家がいるというのは、理屈としては分かっていた物の、大学教授までいるとは。 東欧の方からしたら、いい小遣い稼ぎなのだろうか。

その彼に$30ちょぃ程度でヨローとお願い出来てしまったということが個人的に衝撃で、頭脳労働って移転しやすいのだなぁと身を以て体験した出来事だったのでした。

開発のコミュニケーション

4カ国またいでなので混乱気味に見えるも、意外やSkypeあればどうにかなるもんですね。 (時差はあるけれど、24時間開発体制と言えば前向きに聞こえるのかも。)

日本とアメリカで仕様やらビジネス側の話、東欧の先生のロジックのReview。 全てこちら側がコミュニケーションのハブとならなくてはいけないということもなく、必要に応じて、その東欧の先生から、直接中国のエンジニアに指示を出してもらったりも出来る。 ここらへんはたまたまうまく行ったから良いけれど、工夫のしがいはあると思う。

「頭脳労働」もタスクになってしまえばアウトソーシング可能

「問題解決」が、そのための「タスク=作業」にまで分解されてしまえば、頭脳労働も簡単にアウトソーシングされる。

良くも悪くも、日本語という非関税障壁があるおかげで、そのプレミアムで食っている部分も多いのかも。 これを勘違いして見誤らない様にしないと。

(余談)「英語できないことは悪いことです。」

10年ほど前に、あるプロジェクトをやっていたときの話。

その時にほげっていたビジネスの開発の一部で、オフショアに投げようみたいな話を提案される。 その提案をしてきた人は、海外生活から帰ってきたばかりの人。

安易ながら「英語で仕様書書くの大変ですよ」みたいな安直な反応をポロッとしたところ。

「英語は出来た方がいい、とか勘違いしていません? 英語できないというだけで、選択肢減るんですよ、 発注先が限られてコストも高く付くんですよ、 自身だけが英語出来ないということをコストに転嫁するのですか? 英語出来ないことは悪いこと、という正しい認識をしてください。」

〜と言われたのが、ちょっと考え方が変わった瞬間。