ビジネス側でのデータ分析についての本
ビジネス側で道具としてデータ分析を使いたい人のための良い本が少ないように感じる。
日本語で出ているデータ分析絡みの本を分類すると、理論書やRで機械学習的な本も最近はあるけれど、そこから一歩離れると、Accessでできるデータ分析入門的な本となり、ちょっと両極端な気がする。
BIから一歩進んで、でもRのコードを書くまでではないけれどマジメに分析をしたい、といった用途向けがすぽっと抜けているとでもいうか。 日本にはそれだけのマーケットが育っていないということかもしれないけれど。
ビジネス側の人がマジメに分析をするための本
Handbook of Statistical Analysis and Data Mining Applications
- 作者: Robert Nisbet,John Elder IV,Gary Miner
- 出版社/メーカー: Academic Press
- 発売日: 2009/06/05
- メディア: ハードカバー
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目次はHandbook of Statistical Analysis and Data Mining Applications
"This book is different; it is organized with the practitioner in mind." とか書いてあり、実務な人向けです。
仕事で分析をやっている人なら、わざわざ読まなくてはならないということは無いけれど、とはいえ、所々に「へー」な内容が書いてあるので、そういう意味では面白いかも。
とても読みやすいですし。
ただ動作例のソフトウェアが、メジャーではないし、商用という意味でちょっとだけ残念な感じ。 今ならrapid minerあたりでの動作例で書いたら良いような気もする。
これ、日本語訳したらソコソコの需要ありそう(というか、そうであってほしいという希望。)
データ分析の標準化
データ分析においては、「経験」や「勘」が大事と言われるが、そのように言われている間は分析産業は大きくならないよね。
形式知にしてプロセスを作ってはじめて、やっと産業として大きくすることが出来ると思う。